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ヒヒイロカネ編27話

何だか最近、熱くなったり寒くなったり気温の差が激しいですね(゚∀゚ゞ)
皆様も体調を崩さないようお気をつけください(^-^;

今回、一気に書いたので一番長いです。(;´Д`)スイマセン







ミーチェはソファーに座り、紅茶を飲みながらオペラグラスでクーフィ達の戦いを見ていた。

ミーチェ「何か渡してこっちに向かってくる…予想通り『門』に設置してある大元の遠隔装置を狙ってるみたいね。
すでに配置は終わってるけど、もう少し念には念を入れておこうかしら…」

そう言って、ミーチェが胸元のネックレスに触るとミーチェの身につけている小麦色のドレスが薄くなっていく。













アイラは望遠鏡で大広間を見つつ進んでいた。

アイラ「…!皆止まって。」

隊長「全員止まれ!」

ルーファ「どうしたの?」

アイラ「やっぱり、だいぶ薄くなってるわね…」

隊長「?…その、大広間にいる楽園神姫はどういう武装なんだ?」

アイラ「通称『不動のミーチェ』…彼女の使う武装は地属性のマテリアルと特殊繊維を使って造られた『糸』よ。」

ルーファ「糸…?」

アイラ「そう…何の特殊能力もないけど恐ろしくしなやかで丈夫、それを自分のドレスにして着てるのよ。
ドレスの透け具合からして、これ以上進むのは危険ね。」

隊長「どう攻撃してくる?」

アイラ「彼女の操る糸は変幻自在よ。
あれだけ薄くなってるのに何も見えないとなると…ちょっと痺れるかもだけど我慢してね」

アイラは銃を地面に向けワイヤーを撃ち込み電流を流した。
するとキラキラと輝く細い糸が地面や壁に張り巡らされているのが見て取れた。

隊長「地面に張り巡らされている糸は罠の形になってるな」

ルーファ「よく映画とかである逆さ吊りになるやつですね…これじゃあ先に進めない…」

アイラ「多分それだけじゃないわ。」

アイラの銃から凄まじい電流が迸り、大広間にいるミーチェに向かって、今までに無い威力で弾丸が発射される。
しかし、弾丸はミーチェに届くことはなかった。
なぜなら、大広間の入口に小麦色の薄布が突如として現れ、弾丸を受け止めたのだ。
弾丸を受け止めるとすぐに薄布は四散していった。

隊長「こうなるとマテリアル・ジャマーを放り込む作戦もダメか」

アイラ「いいえ、何が何でも放り込むわ…隊長さん達にも手伝って貰うわよ」

隊長「…?どうするんだ」

アイラ「一点に集中して撃って撃って撃ちまくって!」

隊長「わかった。…各員撃ち方始め!」

全員が大広間に向かって集中砲火を始める。

しかしそれらは全て小麦色に光る薄布に防がれる。

ミーチェ「あらあら、無駄なことを…」













砕蓮と火頂がぶつかり合う。

クーフィ「どんな奥の手があるのか知らんが、一本道の通路でミーチェが相手ではどうにもならんようだな…そもそも大広間で使わなければ効果がでない代物など本末転倒だ。」

アカネ「そうでもないようだぞ?」

クーフィ「何?」








銃撃を防ぎ続けて数分、最初は余裕だったミーチェの表情が少し曇り始めた。

特殊部隊だけでなく、アイラが高出力で放つレールガンの一点集中の銃撃を防ぐのにほぼ全ての糸を入口に集中しなければならなかった。

ミーチェ(恐らくは銃撃し続けることで糸を一カ所に集めておいて防御が薄くなった所を狙って何か仕掛けてくるはず…念のために門やそれに関する操作機器周辺にも糸を張り巡らせてあるけれど…)

アイラ「よし、いい感じに一カ所に集まってるわね…ルーファ、準備はいい?」

ルーファ「はい、タイマーのセットはOKです」

アイラ「隊長さん、そっちの一番火力の高い奴を一斉にぶち込んで。
ルーファはそれにあわせて糸の防御の一番薄い所にマテリアル・ジャマーをぶん投げて!」

アイラ「それじゃ行くわよ…せーの!」




爆音が鳴り響き、爆風が狭い通路を駆け巡った。

ルーファが副腕を使って糸の隙間に投げたマテリアル・ジャマーは薄布の壁はすり抜けたものの、大広間中に張り巡らせれた糸に絡め取られていた。

ミーチェ「これが向こうの切り札…?!」

ミーチェがそう言った瞬間、タイマーに表示されていた数字がゼロになりマテリアル・ジャマーからマテリアルの粉末が
周囲に噴霧した。

ミーチェ「?!!しまっ…」




他の世界に初めて侵攻する際、必ずサタナキア自らが訪れるのは楽園神姫は世界を超えて素体のコントロールを行うことは出来ないためである。
そのため移動した先の門に中継機を取り付け、素体のコントロールを可能としていた。

マテリアルの粉末が大広間に行き渡ると、ミーチェはソファーの上でうなだれ体を投げ出した。

アイラ「今だ!」

アイラはミーチェの胸元、通常の神姫ならCSCがセットされている場所を狙って最大出力の一発を放った。

ほんの数秒前まで、いかなる攻撃も防いだ薄布は高電圧を纏った弾丸によってあっさりと砕け散りそのままミーチェの胸元を撃ち抜いた。

ルーファ「やった!」

隊長「ルーファ、各員は急いで門をコントロールしてくれ!」

ルーファ「はい!」


クーフィ「こ…れは…!」

リティア「なっ…だよ?!」

マテリアル・ジャマーが作動したのと同時にクーフィとリティアの動きも止まった。

アカネ・ソマリ「ハァァァァ!」

アカネとソマリそれぞれの一撃が動きの止まったリティアとクーフィの胸を貫いた。







隊員「コントロールプログラムダウンロード完了…同時に門のネットワークを介して他の遺跡の門にウィルスプログラムの感染開始…!」

ルーファ「システムチェック…各部異常なし、これで全ての門は此方で
コントロール出来ます!」

隊長「よし!AからB間での各班の準備は?」

隊員「完了しています!」

隊長「では各遺跡周辺で待機している各部隊に連絡!『我らリバス遺跡の奪還に成功』我々は40秒後、作戦の第二段階を開始する!」









作戦の第二段階はリバス遺跡の門を他の遺跡に繋ぎ、マテリアル・ジャマーを持った部隊が先行し、楽園神姫を無効化するのと同時に各遺跡周辺で待機していた部隊とで外と内から制圧すると言う作戦だった。

楽園神姫が戦えなくなり、門を使ってサタナキアの世界に帰る事も出来なくなったイリーガル達は混乱状態に陥った。
楽園神姫ほどではないものの、イリーガル達個々の実力はかなりのものだったが退路のない遺跡内では数の差で徐々に追い詰められ、倒れていった。あるものは自決し、あるものは投降した。

明け方に始まった制圧作戦だが、日が高く上る頃には全ての遺跡の制圧が完了していた。







アカネ「…皆ありがとう、協力に感謝する。」

ソマリ「何言ってるの、お礼を言うのはこっちの方よ。」

ルーファ「そうです、アカネ達がいなかったら…太刀打ち出来なかったはずです。」

隊長「ああ、その通りだ。2人が我々の世界に来なければ我々は負けていた。」

アカネ「いや、サタナキアを生み出し、止められずここまで被害を広げたのは我々の責任だ。」

ルーファ「そんな…」

アイラ「アカネ、そろそろ行こう…?」

アカネ「ああ。」

ソマリ「あ、そうだ!コレ持っていってよ!」

ソマリはリティア達の持っていた武器や防具をアカネに渡した。

アカネ「!!気持ちは嬉しいが、アーマーはともかく楽園神姫の使う武器は皆ピーキーで、本人でないと本来の力を引き出せんのだ。」

ソマリ「え、そうなの…じゃあ私の使ってた迫氷は?」

アカネ「あれは私とアイラで調整し直したものだ。」

アイラ「いいんじゃない、あったらあっで何が役に立つかもしれないし!」

アカネ「…そうだな、せっかくだし持って行こう。」

隊長「…君達の勝利を願っている。」

ルーファ「アカネ、アイリ…ありがとう、気をつけて。」

ソマリ「サタナキアってのをやっつけたら連絡頂戴…ね!」


アカネ「ああ!皆本当にありがとう…ではいこう、アイラ。」

アイラ「ええ。」

アカネとアイラは門を通り、自らの世界…サタナキアの世界に帰って行った。







こうして遺跡攻防戦は幕を閉じサタナキアのルーファの世界ヘの侵攻は失敗し、ルーファの世界は平穏を取り戻した。


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コメント

アカサカ

No title
今晩は。

お疲れ様でした。まずはひと段落、といった感じですね。
ミーチェさんの『糸』を使った先方が興味深かったです。

やっぱり写真などで姿を見てみたい……(笑)。

ではでは。

緑猫

No title
> アカサカさん
ここからが本番です(;´Д`)
ミーチェは本当は強いんですよ、ほんとですよー(棒)

本当は立体で造れれば良かったんですが…無理でした(;´Д`)
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