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ヒヒイロカネ編65話

多分この記事を更新すると10000hitになりますが、ヒヒイロカネ編は次で最終回なのでエピローグも含めてヒヒイロカネ編が終了してから10000hit記念記事をあげたいと思います。その方がキリが良さそうなので(゚∀゚)


と言うわけで、ヒヒイロカネ編本編へれっつらごー!ですよ(`・ω・´)










ユピティスと刃を交えながら、モイラは困惑していた。
本来なら必要のない次元転移装置を使い、素体のヒヒイロカネ化も不完全で緋剣内のデータ処理(楽園の除去)も未だに完了せず…明らかに何かが自分に干渉していた。定めを司る自分に干渉できる存在…モイラは自らと同じ存在の力を感じ取っていた。












マウ「……?!」

マウが意識を取り戻すと、そこは緋色の眼と髪をした美人の膝枕のうえだった。

マウ「…おねーさんは…誰?」

???『私は定めを生み出す者…「     」』
彼女ははっきりと名前を名乗ったはずだが、なぜかよく聞こえなかった。

マウ「えっと…ここは…どこ?」

周囲は何もない…ただ真っ白な空間が広がっている。

???『ここは、モイラに取り込まれたアナタのCSCデータの中…』

マウ「…楽園にいる皆はどうなった…の?」

???『彼女達は今モイラと戦っています…けれど彼女達が勝つことは無い…残念だけれど…』

マウ「…だったら助けに行かないと…!どうやったら此処から出られる…の?」

???『…マウ、あなたはここに居ればマスターの元に帰れます。』

マウ「え…?!」

???『あなたは、この世界の本流…もっとも大事な要の一つ。モイラは帰還を果たした後、あなたをマスターの元へ帰すつもりです。』

マウ「このままここにいれば、ますたーの所へ帰れる…の?」

???『はい。』

マウ「……ボクは…ルーファから聞いた話のイメージから、楽園は弱肉強食の世界何だと思ってた。…だから実際に来て見たら正直驚いた…よ。ひたすらに強さを求める子や打倒サタナキアを目指して切磋琢磨してる子も居たけど、そうじゃない子も沢山居た。強さを求めない子も皆それぞれ自分のやりたい事を全力で極めようとしてとても活き活きしてた。」

???『…』

マウ「…そして、サタナキアと戦って解ったんだ。サタナキアはこの楽園にいる誰よりも優しい神姫だって。楽園は力だけじゃない誰もが自分の中の『強さ』を高めることの出来る場所なんだって。それで思ったんだ、もし誰かが本当に裏から糸を引いて操っていたんだとしたら…本当は楽園にいる姿が本来の皆なんじゃないかって…!」

???『……』

マウ「だから…帰るときは皆で帰るんだ。ボクだけじゃない、楽園の皆が、それぞれの…帰るべき場所へ…!」

???『…ヒヒイロカネは強い想いを形にする物質…それがCSCに使われたことで、ヒヒイロカネそのものが心を持ち、力が固定される事は無くなりました…マウ、貴女が強く想い描けばこの世界で出来ないことは恐らく無いでしょう。』

マウ「ボクに、そんな力が…」

???『その証として、既に運命は変わり始めています。『彼女』が定めた運命ではクリア・マインドに至ることが出来るのはマウ…貴女だけの筈でした。』

マウ「…え」

サタナキア「…待っていろ…マウ…!」



???『貴女の楽園にいる神姫達を救おうとする『想い』が今の流れを造っています。』

サタナキア「お前だけでも…救ってみせる!」




モイラ『…何故お前達、心を持つ者は尽く定めに抗おうとする…定めが無くなれば滅びを速めるだけだと云うのに…』

ユピティス「ふ…他人が勝手に引いたレールが気に入らないのは当然だろう?」



モイラ『…それを望んだのは他でもないお前達なのだ…!』

ユピティス「そうか、やはり君の正体は…」

モイラ『…ぐ?!…フ…リーズ…か…?!』

ユピティス「?!…これは?!」



サタナキア「奴のクリア・マインドが解けていく?!…今…だぁぁぁぁぁっっ!」





???『けれど、覚えておいて…その力はいずれ必ず世界に災いを招く時が来ます…』

マウ「…災い…」




ガギィン
モイラ『な…に…を…!?』

サタナキア「マウ、帰ってこい…お前は…マスターの所に帰るんじゃ…無かったのかぁぁぁぁぁぁっ!」



サタナキアの叫びと共に新月が鈍く…妖しく輝く






白い空間が黒へと反転していく

マウ「これって…?!」

???『どうやら時間が来たようですね…』

彼女の姿は緋色の光に包まれ消えていく…

???『マウ…あなたなら…いずれ来る災いを…乗り越えることが出来ると…信じています…』

周りが全て黒くなりマウの身体が落下を始めた。そして、彼女の姿が完全に消えるのと同時にマウは在ることに気が付いた。

ついさっきまで、自分のCSCの内の一つが欠けていたと言うことに。


マウ「みんな…待ってて、今行く…よ!」

…胸のCSCが輝き、その光はマウの全身を覆っていった…


モイラ『無駄…だ!』
ゴォォォ
サタナキア「ぐあぁぁぁぁっ!」



サタナキア(…ダメなの…か…結局…私は…何も守れない…のか…)


サタナキア「姉さん…マスター…私は…」







(BGM・BELIEVE IN NEXUS)

ガシッ



サタナキア「…マウ…!」



マウ「サタナキア…大丈夫…?」

サタナキア「あ、ああ…!」



マウ「みんなも…大丈夫…?」

チャチャ「なんとか…大丈夫なのだ!」

リティア「ボッロボロだけどな」

サタナキア「マウ…奴のあの姿は…!」

マウ「うん、ボクが分離しちゃったから不安定になってるんだろうね」



モイラ『こんな…こんなバカな…?!』



マウ「ここからは…」



マウ「ボクに任せ…て!」



モイラは光球となり炎を発しながらマウに襲いかかる。

『何故だ…何故定めに逆らう…!何故…!』

マウ「っく…!」



モイラ『私の定めこそ絶対の物なのだ…でなければ人は…滅びる…!』

マウ「だからって…」

ヒヒイロカネのCSCが輝きを増す

マウ「だからって…サタナキア達の未来を奪っていい訳が…あるかぁぁぁぁぁぁっ!」



マウは全ての力を込めて拳を繰り出した。

モイラ『ぐあぁぁぁぁっ…!?これ…は…定めを逸脱するのではなく…新し…い定めを生み出…して…!…』

光球が砕けると中から現れた緋剣が地面に突き刺さる。そして、破片は光の粒子となって消えていった。

モイラ『そう…か…こ…の力は…ク…ー…ト…しか…し、いくら…あたらし……生み出し…も…滅び…はかわら…な…』





リティア「おっしゃー!」

チャチャ「やったのだぁーヾ(≧∇≦)…おにょあー?!」

モイラの消滅と同時に、王の間も大きく揺れ崩壊していく。

サタナキア「急いで楽園から出るんだ…マウ!」

クーフィ「とは言え、手立ては在るのか…?」

アーニャが地面に突き刺さっていた緋剣に駆け寄る。

アーニャ「…大丈夫です!メインのプログラムは生きてますから、緋剣の主であるマウ様は元のCSCに戻れます!」

マウ「帰るならみんなで…だよ。」

そう言い、マウは緋剣を手に取る。



ミーチェ「…帰るって言ったって、今の私達には身体が無いわよ?」

マウ「みんなが帰るのは外じゃないよ…みんなが居るべき筈だった…在るべき所…だよ。」

サタナキア「まさか……時間と次元を超えて私達をモイラの干渉する前に戻す気か…!?」

チャチャ「データだけとは言え、遺跡の装置も無しでそれはさすがに滅茶苦茶なのだ(゚Д゚;)」

マウ「…モイラに取り込まれてるときに出会った人に言われたんだ。ボクのヒヒイロカネは力が固定されてないからどんな想いも形に出来るんだって。…楽園にいるみんなの想いを一つにすればきっと出来る…ううん。やってみせる!」

マウの提案に皆ざわつき戸惑っていたが、意外な神姫が口を開いた。

カグラ「ふぅ…他の子はともかく、サタナキアまで一緒に何を迷ってるのぉ?敗者は勝者に従う。これが此処のルールだった筈でしょ、さっさとやりましょう?」

サタナキア「…まさかお前に諭されるとはな、カグラ。だがその通りだな…やるぞみんな!」

リティア「で、具体的にはどうするんだ?」

マウ「目を瞑って、意識を集中してみんながそれぞれ帰りたいところを思い浮かべて。」

マウを囲むように全員が輪を作り、目を閉じ意識を集中する。

マウの3つのCSCが輝き出すと、他の全員のCSCも光を放った。

その光はドンドン大きくなりやがて楽園の全てを包み込んでいった。


ユピティス「む…!これは?!」

マウが元の姿に戻り、動きも止まる。



次の瞬間、緋剣とマウの体がまるで太陽のような強烈な光を放ち周囲を包んでいった。









マウ「ん…ぅにゅ…?」

自分の名が呼ばれた様な気がして、マウが目を覚ますとますたーやシエルが泣きながら自分の名を呼んでいた。

緑猫「マウさん…!よかっ…た…!」

体勢から考えると、ますたーに抱き抱えられてるらしい。

まだ少しぼっーとする頭で、マウは思った。

帰ってきたのならきちんとあの言葉を言っておかないと。


マウ「ますたー……ただい…ま。」

緑猫「……うん。…おかえり…!」

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